ヒヒサル【山にまつわる怖い話】

山にまつわる怖い話

こんにちは、今回は山にいる猿の妖怪のお話「ヒヒサル」を紹介いたします。
「2ちゃんねる」の「∧∧∧山にまつわる怖い話Part4∧∧∧」に掲載されていました。
山には色々な妖怪がいるのではと思わせてくれるお話ですよ。是非ご覧になっていってくださいね。

YouTube動画

【音楽】
幻妖
written by ハシマミ
https://dova-s.jp/bgm/play17235.html

【音声】
VOICEVOX:玄野武宏
https://voicevox.hiroshiba.jp/

本文

343 :雷鳥一号:03/11/29 01:17
知り合いの話。

随分と前のこと、山間の集落にある親戚の家に泊めてもらったのだという。
その親戚は猟師をしていたが、その時は物忌みをして山に入っていなかった。
ヒヒサルを殺してしまったからだそうだ。

日本に狒々がいるのかと驚いて尋ねると、ヒヒサルというのは狒々のことではなく、
歳経た古猿が化けた妖怪を指す言葉で、その谷独特の呼び名だという。
ただのヒヒとも、またオニサルとも呼ぶそうだ。
ヒヒは鉄砲で射抜いても死なず、山の獣を食い尽くして最後には自ら滅ぶという。
一種の猿神ともいえるので手を出せずにいたが、
集落の赤子をさらったことがきっかけとなり、ヒヒが現れると速やかに滅ぼすことになったらしい。

武器ではヒヒを傷つけることはできないので、滅ぼす時は火を使う。
追い詰めたヒヒに、油を掛けて火をつけたのが彼だった。
山の神を殺したための物忌みと言う訳だ。
ヒヒが死ぬと、山荒れといって獲物がしばらく取れなくなるのだそうだ。

山菜だけの味噌汁をよそいながら、そう教えてくれたという。

文章転載元

元スレ:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1069829791/

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