概要
「5ちゃんねる」の「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?369」に掲載されていた話です。
本文
創作ではなく自分の実体験なので、
あまり怖くないかもしれませんが、
もしかしたら面白く思って読んでいただけるかもしれないので、
投稿してみます。
もともと全く霊感なく、
幽霊はみたことないし、
それっぽい体験もない人間です。
実家は戦国時代の曰が付いた土地にあり、
妹は幽霊を見たと頻繁に言っていた反面、
私自身は何も感じず、
零感とはこのことだわ、
と思っていました。
257 本当にあった怖い名無し2022/05/24(火) 14:21:39.10ID:d91b2hTm0
大学生になったときに京都の近隣県に引っ越したこともあり、
頻繁に京都に行くようになりました。
洛中、洛外いろいろまわっていましたが、
なんとなく嫌な場所、というのがポツポツあり、
不思議だなと思っていました。
あ、これは土地の曰くに反応してるんだ、
と気づいたのは、
嵐山の念仏寺にいったときでした。
嵐山自体が初めてでした。
阪急で嵐山駅まで行き、レンタサイクル屋で自転車を借りました。
嵐山の中心部まで移動し、
老舗の和菓子屋がやっているカフェや、
ちょっとしたギャラリーをまわり
、
念仏寺と大覚寺に行こう、
というプランです。
嵐山は、京都の盆地のまさに端にあり、
中心部は比較的平坦であるものの、
念仏寺はほんの数百メートル坂を登った山の中にあります。
嵐山周辺のプランは、
一緒に行った友達が立てたので、
私は事前情報はありませんでした。
私の嵐山のイメージといえば、
竹林と渓谷くらいなものでした。
258本当にあった怖い名無し2022/05/24(火) 14:23:48.49ID:d91b2hTm0
嵐山中心部の散策が終わり、自転車で嵐山に向かいます。
大した距離ではありませんが、
すぐにお店がぐっと減り、畑や民家がメインとなります。
初夏だったので、
自転車で切る風は気持ち良いし、見晴らしも良いし、
この時点では全く嫌な気配はありませんでした。
むしろ、念仏寺には、穴場的なきれいな竹林があること、
眺めもいいことを友達に教えてもらっており、
ワクワクしながら向かっていました。
しかし、盆地の平たいところから、急に坂になる道に入る、まさにその入り口で、
なんとなく嫌な気分、行きたくない気分を感じました。
坂が億劫とかではなく、なんか怖い感じでした。
しかし、ちょうどそのとき、
向かいから、白人一家が笑顔で自転車で降りてきたので、
なんとなく安心感を覚え、お寺までのぼりました。
259 本当にあった怖い名無し2022/05/24(火) 14:24:27.47ID:d91b2hTm0
しかし、坂の途中で念仏寺が見え、自転車を置いたとき、
その坂の先から、とんでもなく怖い気配が漂っている感じがありました。
念仏寺自体は、大量のお地蔵さんがあったりと、
一見怖そうにも思えますが、
私としては少し落ち着きました。
しかし、どうもこのエリア自体に恐怖心があり、
友達には大変申し訳なかったですが、
滞在時間は短めに、お寺を出ました。
お寺の門の前にとめた自転車に戻り、
鍵を外しながら、ふと坂の上をみると、
太い紐状の白いもの(大きさはきっと人くらい)が、
空中を漂いながら大量に降りてくるのが見えました。
物理的に干渉できるのかは知りませんが、
途中の高架橋に引っかかっているような様子もありました。
ある程度こちらに近づくと消え、
ドライアイスの煙をみているような感じでした。
あまりにも突拍子もなくて、
逆に冷静でしたが、
とにかくまずはここを離れよう、と、
自転車を急がせ、下まで降りました。
260 本当にあった怖い名無し2022/05/24(火) 14:24:57.07ID:d91b2hTm0
のちのちネットで検索してみると、
念仏寺の奥には京都きっての心霊トンネルがあり、
念仏寺は化野という、
昔は風葬が行われていた場所だと知りました。
あまりにも無縁仏が大量に放置されており、
伝承ではありますが、空海がわざわざ大量の石仏を作らせ、
弔いをした過去もあるようです。
これを機会に、
もしかして土地のエネルギーってあるのかも、
それを感じるという形の霊感があるのかも、
と思うようになりました。
因みにですが、
昔、ある神宮に行ったときには、
薄い金色のような雨が、
サーッと降っているように見えたことがありました。
それも、今思うと、
神宮の良い場の空気を感じ取っていたのかもしれません。
261 本当にあった怖い名無し2022/05/24(火) 14:25:30.31ID:d91b2hTm0>>266
よく、まるで現実のように幽霊が見える、と聞いたこともありますが、
私には、例えばテレビを観ているときに、
間に薄い透明の下敷きを挟むような、
なにかいつも見ているものとは違うものを、現実に重ねて見ている、
という感覚は強かったです。
だからこそ、幻覚であるという可能性を当初は捨てていなかったのですが、
その後、京都、東京、地方などで、
嫌な気がする場所を検索すると、
必ず曰く付きの場所か、埋立地である、
ということがあり、
今では、これも一種の霊感かな、
と思っています。
それにしても、
なぜ、曰く付きの実家の土地は全く平気なのか、
今でも不思議です。
文章転載元
元スレ:https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1652452819/
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